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初めて育てたリスのペット葬

私が中学生だった頃、父親がペットショップでリスを突然買ってきたことがありました。
私はもともと動物が少し苦手だった為、最初は恐る恐るリスを触ったり、手に乗せたりしていました。
しかしそうしていくうちにどんどん可愛くなってきて、気づけば毎日リスと遊んでいました。
フードの中に入ってはそのまま寝てしまう姿が愛らしく、怖かったのが嘘のようでした。
数年の間そうして遊んでいましたが、歳を重ねていくうちにだんだんと弱っていきました。
父はケージからリスを出しいつでも部屋中好きなところへ出かけられるようにしました。
死期が近づくにつれて夜中になると、ケージを飛び出し寝ている家族のところへ向かい、寄り添うように寝ていました。
ある日学校から帰ると、リスは動かなくなっていました。
ペットを飼うのも初めて、ペットがなくなるのも初めてだったため、ペット葬をするのももちろん初めてでした。
父親が小さな箱を用意し、その中に綺麗な花とひまわりの種を並べました。
花と大好物に囲まれたリスの姿はすごく美しくてとても死んでいるとは思えませんでした。
それをみんなで庭に埋めてお墓を作りました。
今でもその時のことは忘れられません。
命の尊さ、美しさ、儚さを学んだ初めてのペット葬の体験でした。

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